公文の英語は意味ない?会話を期待していたときのずれと、英検の数字の読み方
公文の英語が「意味ない」と感じるのは、英会話のように話す力が先に伸びることを期待していたときに起きやすいずれです。公文の英語は、専用の音声ペン「E-Pencil」で聞いてまねすることから始め、読む・書くへと進み、最終的に長い英文を読みこなす力をめざす、と公式に説明しています。英検の受験を目的にした学習ではない、とも書かれています。家庭の目的が「英語を読める・聞ける土台」なら合っており、子どもがE-Pencilを自分から使っているなら、やめなくていい教材です。目的が「外国の人と話せるようになること」なら、ずれを知ったうえで、英語だけ続け方を変えるかを決めましょう。
公文の英語は「聞く→読む→書く」の順に進む
公文の英語でしていることを、公式の説明から順に並べると次のようになります。
| 段階 | 公式の説明 |
|---|---|
| はじめ | E-Pencilで教材の音声マークにタッチし、ネイティブスピーカーの発音を聞いて、まねして言う。うたや身近な単語から |
| 幼児〜小2相当 | 3A〜B教材。イラストやうたで英語に親しむ |
| 次に | 聞いてわかる単語や文を書く。身近な場面の英語やストーリーで語彙を増やす |
| 中盤 | 読み書きに慣れてから、ストーリーを通して文法を学ぶ |
| 先の段階 | 多くの長文に触れて、高度な読解力を身につける |
公式のQ&Aでは、「会話やコミュニケーションの力がつかないのでは」という問いに対して、まず「聞いて」「読む」ことを大切にし、その中で「言う」「書く」学習も行う、と答えています。また、英検の受験を目的にした学習ではない、と明記しています。出典: kumon.ne.jp/確認日 2026-10-17
「意味ない」と感じやすいのは、目的が会話のとき
上の流れを見ると、公文の英語は、英語を話す場面をたくさんつくる教材というより、聞いて分かる・読んで分かる言葉を一人で積み上げていく教材です。家庭の目的との相性は、おおよそ次のように分かれます。
- 合いやすい目的:英語の音や文字に毎日少しずつ触れる習慣をつけたい/いずれ英文を読む力の土台をつくりたい/一人で進められる英語の教材がほしい
- ずれやすい目的:外国の人と会話できるようになってほしい/英語で自分の気持ちを話す経験をさせたい/短期間で目に見える成果がほしい
ずれやすい目的で始めていたなら、公文の英語が悪いのではなく、選んだ道具と目的がかみ合っていなかった、ということになります。その場合は、公文の英語で読む土台をつくりながら、話す機会は別に用意する、という組み合わせ方もあります。
もう一つ、ずれが起きやすいのが「成果が見える時期」です。公文の英語は、聞いて分かる言葉をためてから書く・読むへ進む順番なので、始めて数か月のあいだは、親から見て目立った変化が少ないことがあります。この時期に「意味がない」と感じたなら、判断を急がず、次の章以降で紹介する子どもの様子を、数週間かけて見てからでも遅くありません。
英語1教科にかかる費用
英語も、算数・数学や国語と同じく1教科ごとの月額会費です。幼児・小学生の場合、東京都・神奈川県の教室は月8,030円、それ以外の地域の教室は月7,480円(消費税・教材費込み)。英語を始めるときには、専用リスニング機器「E-Pencil」7,700円(税込)を購入します。出典: kumon.ne.jp/確認日 2026-10-17
はじめの1年にかかる額を、公式の金額から計算すると次のとおりです。
| 教室の地域 | 会費12か月 | E-Pencil | はじめの1年の合計 |
|---|---|---|---|
| 東京都・神奈川県 | 96,360円 | 7,700円 | 104,060円 |
| それ以外の地域 | 89,760円 | 7,700円 | 97,460円 |
E-Pencilは購入するものなので、英語をやめても会費のように止まるお金ではなく、すでに払い終えた費用です。「E-Pencilを買ったから続けないと」と考える必要はありません。
公式の「英検」の数字は、何を表しているか
公文の英語のページには、「年長・小学生で英検3〜5級に合格した子のうち、4割以上がKUMONの英語の経験者」という趣旨の記載があります。根拠は、英検3〜5級に合格した年長・小学生の子を持つ親651人へのインターネット調査(2024年2月28日〜3月7日)と書かれています。同じページには、始めて早ければ1〜2年後に英検5級、2〜3年後に4級の合格をめざせる、とも書かれています。出典: kumon.ne.jp/確認日 2026-10-17
この数字は「合格した子の中に、公文の英語の経験者がどのくらいいたか」を表すものです。「公文の英語を習った子が、どのくらいの割合で合格したか」を表すものではありません。わが子に意味があるかどうかを判断する材料としては、次の章のような、子ども自身の様子のほうが手がかりになります。
わが子にとって意味があるかを見る3つの様子
- E-Pencilを、言われなくても手に取るか。音を聞くこと自体を楽しんでいるなら、公文の英語の入口はうまく働いています
- 教材で聞いた単語やうたを、教材の外で口にするか。お風呂や遊びの最中に出てくるなら、耳から入った英語が残っています
- 英語の宿題を、ほかの教科より後回しにしていないか。いつも最後に回して終わらないなら、英語は今の子どもにとって負担が大きいのかもしれません
3つのうち2つ以上が見られるなら、たとえ会話の力がまだ見えなくても、続ける意味はあると考えてよいでしょう。1つ以下なら、英語の教科だけ外すことを考える段階です。
英語だけやめる、という選び方
ほかの教科と一緒に英語を学んでいるなら、英語だけをやめることもできます。会費は教科ごとなので、その分の月額会費と宿題の時間が減ります。やめるときは、ほかの教科と同じく、希望する月の前月末日までに教室の先生へ直接申し出ます。迷いがあるなら、教室全体の休会(最長3か月・休会中の会費は不要)という形もあります。出典: kumon.ne.jp/確認日 2026-10-17
公文の教科全体で効果を見直したい方は 公文が意味ないと感じたときの確かめ方、やめたあとの迷いが気になる方は 公文の「後悔」を小さくする考え方、幼児向け通信教育の英語オプションで同じ迷いがある方は こどもちゃれんじの英語が意味ないと感じたら もどうぞ。