バレエの発表会がきっかけで辞めたい。出る前に辞めるか、出てから辞めるか、出ずに続けるか
バレエの発表会がきっかけで辞めたくなったら、決める前に発表会の案内と教室の規約で「何に、いつ、いくら払い、辞めたら何が戻らないか」を確かめ、「出る前に辞める」「出てから辞める」「出ずに続ける」の3つを並べて比べてください。すでに払った費用は辞めても戻らないことが多いため、判断の軸はこれから払う分と、子ども本人の気持ちです。発表会だけが重いなら、不参加のまま続けられるかを教室に聞く道もあります。
発表会で「辞めたい」になる理由は、お金・時間・子どもの気持ち
発表会の時期に辞めたい気持ちが強くなるのは、ふだんのレッスンにはない負担が一度に来るからです。どれが一番重いかで、とるべき道が変わります。
- お金
- 参加費、衣装、写真や映像、チケットなど、月謝とは別の出費がまとまって来る
- 時間
- 追加の練習日やリハーサル、本番前後の送迎。仕事やきょうだいの予定との調整
- 子どもの気持ち
- 人前で踊る緊張、配役や立ち位置、練習が厳しくなること
子どもの気持ちを確かめるときは、「発表会、出たい?」と聞くより、「発表会のどこが楽しみで、どこがいや?」と分けて聞くほうが、本音が出やすくなります。衣装を着るのは楽しみ、でも本番の舞台は怖い、というように、楽しみと不安が同じ発表会の中に並んでいることはよくあります。「怖い」の中身が、間違えること、人に見られること、練習で注意されることのどれなのかが分かれば、先生に相談できることも見えてきます。
お金と時間は親の側の負担、気持ちは子どもの側の負担です。子どもは発表会を楽しみにしているのに親がつらい場合と、子どもが発表会を嫌がっている場合とでは、話し合う相手も順番も違ってきます。
発表会の費用は、案内と規約で「何に・いつ・いくら」を確かめる
バレエの発表会の費用は、教室の規模や会場、演目によって大きく違います。相場を示す公的な統計や業界団体の資料は見当たらないため、この記事では金額を挙げません。代わりに、案内を読むときに確かめておきたい項目を挙げます。
- 参加費:いくらで、いつまでに払うか。分割か一括か
- 衣装:レンタルか購入か。購入なら発表会後に手元に残るか
- チケット:家族や知人に買ってもらう枚数の決まりがあるか
- 写真・映像:申し込み制か、全員購入か
- 追加の練習やリハーサル:別料金がかかるか
- 途中で辞めたときの扱い:払った参加費や衣装代が戻るか、どの時点から戻らなくなるか
最後の項目がいちばん大切です。案内に書かれていなければ、辞めるかどうかを決める前に、教室に「途中で参加をやめた場合の扱い」を聞いておくと、判断の材料がそろいます。聞いた内容は、日付と答えてくれた人の名前とあわせてメモしておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。
出る前に辞める・出てから辞める・出ずに続ける、の比べ方
3つの道を、同じ項目で並べてみます。どれが正解かはご家庭によって違うので、自分の家にとって重い行がどこかを見てください。
| 発表会の前に辞める | 発表会に出てから辞める | 発表会に出ずに続ける | |
|---|---|---|---|
| これから払うお金 | 止められる。ただし、すでに払った分は戻らないことがある | 本番までの残りの費用を払う | 発表会の費用はかからない。月謝は続く |
| 練習と送迎の負担 | すぐになくなる | 本番まで続く | ふだんのレッスンだけになる |
| 子どもの区切り | 途中で終わった感覚が残ることがある | 舞台で踊って終われる | 舞台はないが、バレエは続けられる |
| 周りへの影響 | 群舞の立ち位置など、教室側の調整が必要になる | 影響は少ない | 教室が不参加を認めているかによる |
子どもが本番を楽しみにしていて、親の負担が「あと数か月なら」と思える範囲なら、出てから辞めるのが子どもにとって区切りをつけやすい形です。反対に、子どもが発表会を嫌がっていて、練習のたびに泣いている状態なら、出る前に辞めることも、子どもを守る選択になります。
「発表会には出ないで続けたい」は、教室に相談できる
バレエ自体は好きで、発表会だけが重い場合は、「やめなくていい」道もあります。不参加のまま在籍できるかは教室の方針次第なので、早めに相談してみてください。
相談するときは、次のように伝えると話が進みやすくなります。
- バレエのレッスンは続けたい、という本人の気持ち
- 今回の発表会は、費用や家庭の事情で参加が難しいこと
- 次の発表会からは参加を考えたい、など今後の見通し(あれば)
発表会への参加を前提にしている教室もあります。不参加が難しいと言われた場合は、その教室の方針として受け止め、次の選択に進む材料にします。発表会のない教室や、参加が自由な教室に移る、という選択肢もあります。
出てから辞めると決めたら、本番までの段取りを先に決める
発表会を最後の舞台にすると決めたら、気持ちよく終えるために、本番前に次のことを決めておくと慌てません。
- 先生に伝える時期:本番の後に伝えるか、前に伝えるか。退会の申し出期限が規約で決まっていれば、それに間に合うように
- 最後の月:発表会のあと、何月のレッスンまで通うか。月謝の締め方を規約で確かめる
- 衣装や借りているものの返し方:レンタル衣装の返却日、教室の持ち物
- 子どもへの話し方:「この舞台で一区切り」と本人と共有しておく
本番が終わってから辞めることを伝えると、先生や仲間に驚かれることもありますが、それは悪いことではありません。舞台で踊りきったあとに、自分の口でお礼を言えたなら、それは十分に良い終わり方です。
払った分が「もったいない」と感じるときの考え方
発表会の参加費をすでに払っていると、「ここで辞めたらもったいない」という気持ちが判断を引っぱります。けれど、払ったお金は、出ても出なくても戻らないことが多いお金です。考えるべきは、これから先にかかるお金と時間、そして子どもの気持ちに見合うかどうかです。
「もったいないから出る」ではなく、「出たいから出る」「区切りにしたいから出る」と言える形なら、出る価値があります。そう言えないなら、払った分にとらわれずに決めてもかまいません。
発表会とは関係なく、娘さんがバレエそのものをやめたいと言っている場合は、娘が「バレエやめたい」と言ったときの向き合い方 で理由ごとの確かめ方をまとめています。サッカーやピアノのやめどきは サッカーのやめどき、ピアノのやめどき もどうぞ。通信教育の退会条件は やめどきデータベース にあります。